コロナ禍 初年度の2020年冬に結婚した。
2020年といえば、まだウイルスに関するあれこれが未知であふれていて、ワクチンも医療従事者が優先接種をはじめていた過程。
私たち一般市民は手洗い・うがい・マスク着用以外になす術がなく、家には政府から配られたガーゼマスク（あれ本当なんだったん？）が届くのみ。
緊急事態宣言が幾度となく発出されては明け、の繰り返しの日々だったように思う。
思えばあの時期から、国民みんな頑張ってたよね…昔ならぜったい一揆起きてた。
「結婚式どうしよっか」と2人で考え始めた11月頃は、東京の新規感染者数は毎日200～500人前後の推移だったけれど、まだ知り合いや家族から周りに感染者が出たという話はほとんど聞かず。
得体の知れないウイルスに怯え、人との接触を極限まで避けて引きこもり生活をしていたものの、体感としては（一体どこの誰がかかってるんだろう？）と、正直身近に感じてはいなかった。
話は逸れたけれど、結婚式のこと。
実生活ではキラキラ女子に見られがちなのだが、もともと結婚式それ自体に憧れるタイプではなかった。
結婚式の準備に関する知識はこの時点でゼロ。ただ、準備から半年後くらいに結婚式本番を迎えるスケジュール感らしい、ということは知っていた。
コロナ禍の行方がこれからどうなっていくのか、半年後の未来が予測できるわけもなく。仮に準備をすすめても、その時の状況によっては実現出来なくなるかもしれない。
言ってしまえば、"イチかバチか賭け"の状況だ。
人生で最初で最後の大きなイベントがイチかバチかって…いやソレどんな状況～～？？？！！なんて俯瞰で思いながら。
それでも私たち夫婦は、結婚式を挙げる方向で考えてみることにした。
